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私の所属する八南歯科医師会では、毎月多くの先生方をお招きして講演会が催されています。開業すると診療、経営に一生懸命になりなかなか外に目を向けられなくなるのでなるべく多くの講習会に参加したいと思っております。講師の先生方から教わったことを私なりにまとめてみました。内容に不適切な箇所もあるかもしれませんがご了承ください。
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金属の詰め物を白くしたり、前歯のプラスチックをやり直したいと思ったことはありませんか?
皆さん、金属の詰め物を白くしたり、前歯のプラスチックをやり直したいと思ったことはありませんか?
今日は、そんな患者さんの希望に応えられるよう勉強をしてきました。
もちろん、今ままでもしっかりやってきたのですが、今日は、一本一本を丁寧に、かつ、あらゆる器材、材料を使って丈夫で天然の歯と遜色のないほぼ完璧な治療を見せられました。
今後は、材料等をしっかり整え、さらに充実した医療を提供せねばと気持ちも新たに、いいモチベーション上げの日となりました。
東京医科歯科大学の田上教授、および教室の先生方、ありがとうございました。 |
平成23年8月7日(日) 東京歯科大学
演題 プラスチックによる治療方法
講師 東京医科歯科大学 大学院 う蝕制御学分野
田上 順次教授 |
歯を1本だけ前に出したい、引込めたいと思ったことはありませんか?
皆さん、ご自分の前歯を見て、もし一本だけ前に出したい、引っ込めたいと思った方はいませんか?
今日はそんな患者さんの希望を叶える治療方法を勉強してきました。
(奥富歯科医院では、全体的に歯を動かす本格的な歯科矯正は行っていません。これは、インプラントも含め専門職の強い分野だからです。これらの分野は、日々、努力してこられた先生のみが許される範疇と考えます。)
動かしたい歯、動かしたくない歯、予想される問題点、治療期間、治療費の目安など勉強させていただき有益な時間を過ごさせていただきました。
東京歯科大の末石教授、教室の先生方、ありがとうございました。 |
平成23年7月7日(木) 東京歯科大学 水道橋病院にて
講師 東京歯科大学 歯科矯正学講座
末石研二 教授 |
当HP制作者アリスさんの追悼記事
平成21年10月に、アリスプロジェクトさん(以下、アリス)から引き継ぎをお願いした、TOMA DESIGN OFFICEさんから訃報の連絡をいただきました。突然の訃報に、戸惑ったのを覚えています。 そこで、自分に何ができるかを考えて、アリスさんが手がけたこのホームページに追悼の意をこめて掲載を決意しました。以下、私とアリスさんの出会いを書かせていただきます。
アリスさんとの出会いは、2006年の初秋でした。
ホームページ制作に関しては、8年間の勤務時代に、いろいろな案を考えていました。他の歯科医院のホームページも見させていただきましたが、自分の考えに近いものは無く、仕方なく、いくつかの業者にお願いしたところ、私の考えを無視して、「このフォーマットに記入してください」、「先生の文章は、法律上、掲載はできません」等、制約が多く参ったのを覚えております。
安くていいところは色々ありましたが、どれも既製のものばかりで新しさを感じず、個人で制作してくれる人を探していました。そこで、出会ったのがアリスさんです。
私が、歯科大学を卒業してお世話になった親戚の竹谷歯科医院(西武池袋線 石神井公園駅北口 ピアレス2F)勤務中にお会いした、長田電機の方が、人間的に素晴らしく、開業という大きな買い物をお願いするには、まずは、人が良くなくては!と感じました。さらに、そのときに、その紹介で院内設備をお願いした京王デザインさんが紹介してくれたのがアリスさんです。これらのつながりは、いい人は、いい人を呼ぶんだなぁと改めて感じます。
最初にアリスさんとお会いした時、私の好きな車、日産のスカイラインで登場。学生時代から、「40歳になったらスポーツカー、スカイラインに乗りたい」と夢を語ると、アリスさんが、「きっと叶いますよ」と言ってくださいました。感じのいい人だなぁと思いました。
この日は、私のホームページに対する熱弁に聞き入っていただき、最後に「先生の強いお考えを精一杯反映できるよう、ホームページを作成させていただきます!」と言っていただき帰宅されました。それから、ほぼ毎日のように、疑問質問をぶつけ合い、現在のホームページが完成しました。このホームページは、大変、好評でたくさんの友人、知人から、連絡が来ました。また、検索方法に関しても、素晴らしいヒット状況で、アリスさんの技術には敬服しました。 何度かのリニューアルを繰り返しながら、携帯サイトへ着手。こちらも、素晴らしいヒット状況で感謝しております。
最後にお会いしたときは、私以上に太っていて、顔色が悪かったのを覚えています。私の都合により木曜の午前中に来ていただいきホームページの打ち合わせ。お昼前になりお互い、お腹が「ぐー」となったと同時に打ち合わせ終了。いつもの地元の中華屋さんへ昼食をとりながら、談笑。 ここの中華は美味しく、お変わり自由のご飯を一杯にとどめ、「少し、お互い体重を減らさなきゃね」と言葉を掛け合い帰路に着きました。
その後、アリスさんから電話が掛かってきて「先生のお仕事だけではなく、その他の仕事も手が付かなくなり、しばらく、休ませて欲しい、代わりの方に引き継いだので、申し訳ありませんが、新しい担当者から連絡をさせます。」と精一杯、言葉を振り絞っていたので、長電話はできないと判断して、「了解しました。体調が落ち着いたらまた連絡ください。」と伝えて電話を切りました。これが最後のアリスさんの言葉でした。
アリスさんは、私よりちょっと年上で、いろいろ心残りはあったことと思いますが、アリスさんが手がけたこのホームページを盛り上げていきますので、安らかにお眠りください。さようなら。
合掌 平成22年2月末日 |
お子さんが歯をぶつけたときの対応をご存知ですか?
皆さん、お子さんが歯をぶつけたときの対応をご存知ですか?
歯が埋もれたり、曲がったりしたら、慌てずに歯医者さんに行きましょう。不幸にして歯が抜け落ちてしまったら乾燥させないように、牛乳、生理的食塩水、唾液のいずれかに入れてお近くの歯医者さんに行きましょう。いずれの場合も素早く適切な処置を施せば十分、回復が可能のようです。
また、最近良く耳にする顎関節症がお子さんにも多いとのことです。
原因は多様化していますがお子さんなりにいろいろストレスや悩みがあるようです。顎がいたい、音が鳴る、歯ぎしりするなどの症状が見られたら、一度お子さんとじっくり話をしてみるのがいいかもしれません。それでも変化がなければ、歯医者さんに相談してみましょう。
今日は、一日、そんなお子さんが来たときの対応を学びました。苅部先生、および医局員の先生方、ありがとうございました。 |
平成21年7月16日(木) 10:00〜17:00 日本歯科大学生命歯学部にて
演題 かかりつけ歯科医のスキルアップをはかる ― 未来のクライアントを確保するために −
講師 日本歯科大学生命歯学部小児歯科学講座
苅部 洋行教授 |
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往診と訪問の違いをご存知ですか?
皆さん、往診と訪問の違いをご存知ですか?
例えば、寝たきりの患者さんから入れ歯の調子が悪いから治して欲しいと連絡があり、歯医者さんが治しに行くことを往診と呼んでいます。
訪問は、患者さんの治療だけではなく、生活習慣にも関心を持ち、他職種との連携を密にして、その家族の支えになることもふくまれるのです。
五島先生は、私が10年ほど前に日本歯科大学に勤務したとき最初に指導してくださった先生です。この頃から、五島先生の訪問への意識は高く、そのときの情熱が冷めるどころかさらに熱くなっているのには驚きました。
私も開業して3年目、五島先生のような熱い訪問を取り入れて行こうと思います。
五島先生、ありがとうございました。 |
平成21年2月23日(水)19:30〜21:00 八南歯科医師会会館にて
講師 五島 朋幸先生 (ふれあい歯科ごとう代表)
>>ふれあい歯科ごとう |
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介護の分野にも歯医者さんが関わっていることをご存知ですか?
皆さん、介護の分野にも歯医者さんが関わっていることをご存知ですか?
井上先生のお話は大変分かりやすく、通院できる患者さんについては問題ないのですが、訪問診療の場合は、まだまだ課題が山積みとのこと。
訪問診療では、入れ歯の修理などの応急処置が多いのですが、特に高齢者に多く見られる摂食・嚥下というお口に取り込む、飲み込むとういう機能低下については、それを評価し訓練を取り入れている歯医者さんは極めて少ないのが現状です。
高齢化社会に歯医者さんが活躍するには、歯科治療を必要とする場合は、歯科医院に搬送をして、訪問歯科診療の現場では、食べ物を取り込む(摂食)、食べ物を飲み込む(嚥下)などの訓練が必要であるとおっしゃっていました。これは大変分かりやすいコメントと感じました。治す医療から支える医療を合言葉に高齢化社会の中で我々の発展に繋がればと思います。
井上先生、ありがとうございました。 |
平成20年11月19日(水)19:00〜21:00 八南歯科医師会会館にて
演題 介護保険において歯科医師ができること
講師 東京都歯科医師会 公衆衛生担当理事 井上恵司先生 |
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嚥下の力を回復、または維持させることに歯医者が関わっていることをご存知ですか?
皆さん、口腔機能向上プログラムをご存知でしょうか? 通所介護施設を利用する高齢者の多くは、嚥下(飲み込む)などの基本的な機能が低下しています。今までは、仕方ないと諦められていましたが、平成18年より、歯科医師や歯科衛生士が施設において訓練ができるようになりました。
嚥下の力を回復、または維持させるために訓練を1日、または1クール(3か月)のスケジュールに取り込みプログラム化させます。訓練前、訓練中、訓練後の診査項目を記録して経過を見ていくのです。訓練方法は、「健口体操」と言って、顔面の筋肉等をマッサージしたり唾液(つば)を出やすくしたり、口の周りの筋肉を活性化したり等をすることにより物をこぼさずお口に取り込めるようにします。こういったことを摂食・嚥下リハビリテーションと言います。
私の所属する東京都八南歯科医師会の支部である八王子歯科医会では、嚥下機能の評価ができる歯科医師(認定協力歯科医師)と口腔機能向上プログラムが実施できる歯科衛生士(認定協力歯科衛生士)を養成しています。これにより、高齢者が一日でも長くご自分の力でお食事ができるよう願っております。 |
平成20年度 第14回 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
平成20年9月14日(日)13:00〜 千葉の幕張メッセ
演題 八王子歯科医会における口腔機能向上プログラム普及への取り組み
認定協力歯科衛生士養成とその実働について 第1報
講師 八王子市保健所 歯科衛生士 宮下順子 先生 |
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「食育(しょくいく)」という言葉をご存知ですか?
皆さん、「食育」という言葉をご存知ですか? 平成17年「食育基本法」の制定の流れで食べ方を通して生涯にわたって安全で快適な食生活を営むことを目的としています。核家族、一人っ子などにより生まれた赤ちゃんの育て方の疑似体験が出来ない今、我々歯科医は、ありとあらゆる機会にしっかり食事を採ることができるよう患者さんに支援することが求められています。研修の後半は、実習でした。実際に臨床への取り込み方を学びました。
昭和大学歯学部小児成育歯科学教室で行われている診療は、一人一人のお子さんを大切して生涯を通じて管理していく素晴らしい方法でした。本歯科医院でもいいものを取り入れてお子さんの治療の質を上げていきたいと思います。井上先生、および医局員の皆さん、ありがとうございました。 |
平成20年度 東京都歯科医医師会卒後研修 (東京都歯科医師会)
平成20年8月28日(日)10:00〜 (昭和大学歯学部)
演題 「食育」を小児の歯科健康診断・臨床にどう取り込むか?
〜食べ方も歯みがきも食育と子育て支援の視点から〜
講師 昭和大学歯学部小児成育歯科学教室 教授 井上美津子 先生 |
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「麻しん(はしか)」に予防ついてご存知ですか?
皆さん、麻しん(はしか)をご存知ですか? 予防接種は一回だけでは効果が期待できないようです。必ず1歳と6歳の2回に予防接種を受けましょう。今年から5年間は中学1年生と高校3年生時にも予防接種が必要のようです。該当のお子さんをお持ちの方は必ず確認しましょう。
では、なぜ麻しんに予防接種が必要なのでしょうか? それは、治療法が無いからなのです。空気感染力はインフルエンザの10倍、近くに感染した方がいればまず間違いなく感染するとのこと。潜伏期といって何も症状に変化が見られない期間が10日〜12日で微熱が続き、口の中にコプリック斑とういうぶつぶつが出現、顔や全身にぶつぶつが出現後、39度〜40度の熱が出るそうです。
入院中10人に4人が脳炎や肺炎に、1000人に1人が死亡、さらに恐いのが10年後に亜急性硬化性脳炎という重い脳炎になる場合あるそうです。
麻しんは、風しんと一緒に混合接種、2回目の予防接種で88%予防できるとのこと。治療方法はありませんが、予防ができるので必ず麻しん予防接種通知がきたら必ず受けるようにしましょう。
今回は、麻しん以外に他の職種の方たちとの勉強会でした。東京都教育委員会とその関係者の方、ありがとうございました。 |
平成20年度 健康づくりフォーラム
平成20年8月7日(木)10:00〜 東京都庁第一本庁舎5階大会議場
演題 学校における麻しん予防について
講師 東京都医師会理事 弓倉医院院長 弓倉整 先生 |
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「歯の神経治療」の最先端技術をご存知ですか?
皆さん、歯内療法をご存知ですか? これは、いわゆる神経の治療のことです。むし歯が進行し夜も眠れない痛みが出た、以前、治した歯の痛みによって顔が腫れてしまったなどなど、経験した方も多いのではないでしょうか。
この神経の治療は、見えないところを手探りで行いレントゲンや根っこの長さを計る器械を使い行うものです。奥歯は特に難しく歯の形、根っこの形が複雑で経験が重視されるところでもあります。こう書くと、不安に思われるかもしれませんが、今の歯科技術はすごいですね。
お医者さんで使うCTを歯科用にアレンジすると悪いところや見えないところが一発で分かります。これには驚きました。さらに、歯科用の顕微鏡を使うことによって精度が大幅にアップ! もう、経験重視の神経の治療ではなくなりつつあるようです。
またまだ、このCTや顕微鏡は高額で開業医レベルで揃えるのは難しいですが、治りの悪い歯や、原因が分からない歯については検討の余地がありそうです。
須田先生、および医局員の皆さん、ありがとうございました。 |
平成20年度 東京都歯科医医師会卒後研修 (東京都歯科医師会)
平成20年8月3日(日)10:00〜 東京医科歯科大学歯学部
演題 歯内療法の「診る」と「見る」
講師 東京医科歯科大学大学院歯髄生物学分野 教授 須田英明 先生
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「最先端のむし歯治療の考え方」をご存知ですか?
皆さん、むし歯の治療の考え方をご存知ですか? 昔は、小さなむし歯は大きなむし歯と同じように削っていました。これは、保持、安定を図るのに仕方ありませんでした。ところが、最近では、歯とプラスチック(コンポジットレジン)の接着技法が飛躍的に進歩したため以前のように大きく削ることはなくなりました。必要最小限のむし歯を削り健康な歯は極力残すようになったのです(MIと言われています)。
漂白については、歯の中から漂白する方法と、歯の表面に薬を塗って治す場合を学びました。レーザーについては、本医院のレーザーではないものの考え方はほぼ同じなので大変勉強になりました。
今回、詳細は書きませんが、本医院とは違うやり方を学びました。しかし、基本あっての応用です。すべてがここから初めっている感じで、初心に戻った気分です。改めて基礎の大事さを学びました。平井先生、および医局員の皆さん、ありがとうございました。 |
平成20年度 東京都歯科医医師会卒後研修 (東京都歯科医師会)
平成20年7月17日(木)10:00〜 東京歯科大学水道橋校舎
演題 (1)最近のコンポジットレジン修復−MIの考え方− (2)漂白について
(3)レーザーの基礎と臨床 (4)一からわかるレーザー歯科治療 (5)進化するレーザー治療
講師 東京歯科大学保存修復学講座 教授 平井義人 先生 |
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「お口のリハビリ」をご存知ですか?
グラフは、平成19年度福祉共済制度加入会員の死因調査です。相変わらず悪性新生物といわれる癌が多いですね。今回は歯科医の立場で重要な、青と赤の部分を見てみましょう。2位の青い部分(呼吸器疾患)のほとんどは肺炎と思われます。要介護者になると死因調査では1位なると言われています。
では、なぜ肺炎になってしまうのか? 最近多いと思われるのが赤い部分の脳血管障害(脳卒中、脳梗塞、くも膜下出血など)の後遺症である半身、または全身麻痺から始まるパターンです。
身体的麻痺をお持ちの患者さんには、実は口の中にも麻痺が起こるのです。そのため、食べ物はもちろん唾液(つば)が知らない間に「ごほっ!」とできずに肺の中へ入ってしまいます。別の検査データによれば肺の中の細菌を分析すると、お口の中の細菌割合が高いそうです。
つまり、私たち歯科医や歯科衛生士ができることは、肺に食べ物や汚れた唾液が入らないように、または入りにくいようにするために、患者さんにはもちろんご家族を始め介護に携わる方たちに、清掃、リハビリ、および教育・指導することです。
治療方法には、大きく分けて二つ。一つ目は、機械的にお口の汚れを除去すること。これは、皆さんができることですが、やはり私たち歯科医、および歯科衛生士が専門器具や薬品を使って行うのがもっとも効果的です。
二つ目は、飲み込む力(嚥下:えんげ)の回復です。身体のリハビリはみなさんしっかり行いますが、なかなかお口のリハビリには関心が薄いようです。ですが先ほど述べたように介護の必要な方の死因で最も多いのは肺炎です。この事実をお忘れなく。
お口のリハビリを「摂食(せっしょく)・嚥下(えんげ)リハビリテーション」と言います。本医院では、まだ馴染みのないお口のリハビリに力を入れていきたいと思っております。これから、現状を時々ホームページ上にアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
※摂食嚥下リハビリテーションについて、ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。 |
摂食嚥下の重要性について
平成20年7月17日 奥富歯科医院 院長レポート |
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「脳卒中等で身体に麻痺が残った方の口の中」をご存知ですか?
皆さん、脳卒中等で身体に麻痺が残った方の口の中をご存知ですか?身体の不自由さは見れば分かりますが、実は口の中も麻痺していることが多いのです。そうすると何が困るのか?皆さんは唾液や食べ物が肺などに入れば「ごほっ!」としますね。しかし、麻痺のある方はそれができません。すると肺に入ったまま気づかず、炎症(誤嚥性肺炎)を引き起こし、最悪の場合には、亡くなってしまうこともあるそうです。
寝たきりの患者さんの一番多い死亡原因は肺炎です。つまり、口の中の汚れた唾液が肺に入ってしまうのです。私たち歯科医ができることは、こういった患者さんの飲み込み方(嚥下)が、正常かどうかの診査・診断、それに伴う訓練やお口の治療・清掃はもちろん、家族を含め医療スタッフへの的確な指導、教育です。
今回は、歯科医としての必要な知識と技術、およびやるべきことを学びました。植田先生、および医局員の皆さん、ありがとうございました。
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平成20年度 東京都歯科医師会卒後研修 (東京都歯科医師会)
平成20年7月13日(日)10:00〜 日本大学歯学部
演題 すぐに役立つ! 開業歯科医院ではじめる摂食・嚥下リハビリテーション
講師 日本大学歯学部摂食機能療法学講座 教授 植田耕一郎 先生 |
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「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」という名前を聞いたことがありますか?
皆さん、難しい演題ですが、骨粗しょう症という名前を聞いたことがありますか?これは、簡単に言うと骨が弱まり骨折しやすい症状のこと。骨折で多いのは、手、肩、肋骨、腰、大腿骨(足の付け根)です。
驚いたことに、この骨折を軽視してしまい治療を受けない患者さんや、65歳以上で大腿骨骨折を起こすと、回復が困難で寝たきりになり、生活の質(QOL)が低下するためか、50%の方が5年以上生きられないそうです。また、骨粗しょう症と診断されたにもかかわらず8割の方が治療を受けず、胃腸系の副作用のため1年以内に服用中の薬(ビスフォスフォネート)を止めてしまうそうです。
では、この骨粗しょう症とその治療薬(ビスフォスフォネート)服用中、または過去に服用していた患者さんに対して、なぜ歯科で注意が必要なのか?骨粗しょう症の治療方法は、ほぼビスフォスフォネートの服用のみです(世界で2億人が服用中)。この患者さんに対して十分注意しないと、歯を抜くなどの骨が露出するような治療の際、骨に炎症が波及し、腐り(顎骨壊死)、最悪の場合には、骨を除去しなければならない時があり、これが最近増えてきているというお話でした。
骨粗しょう症の検査は、本医院と連携している東海大学八王子病院で分かるそうです。是非相談してみてください。また、20歳の頃より身長が2センチ以上縮んだ方は、データーが少ないようですが、8割方骨粗しょう症のようです。見に覚えがある方も是非検査を!
今回は、骨粗しょう症の検査から治療、および歯科治療時の注意点を学びました。小沢先生、大鶴先生、および東海大スタッフの皆さん、ありがとうございました。 |
東海大学医学部付属八王子病院口腔外科と「病診連携の会」
平成20年7月10日(木)16:00〜 東海大学医学部付属八王子病院(TOKAIホール)
演題 骨粗しょう症 ビスフォスフォネート製剤使用中の顎骨壊死について
講師 整形外科医 小沢康正先生、口腔外科 大鶴光信先生 |
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「摂食(せっしょく)・嚥下(えんげ)」という言葉をご存知ですか?
摂食とは、簡単に言うとスプーンなどを使って食べ物をお口に入れること。嚥下とは飲み込むことを言います。皆さんが自然に行っていることが困難な方のお手伝いのやり方を教わりました。摂食・嚥下の機能の回復のやり方は、だいたい確立されているようなので私が勉強不足と感じた点は、患者(患児)さんを観察して、何に困っているのか、何ができないのか、などの評価をすることでした。島田療育センターへは、私の診療所から車で15分程度なので、新年度からはなるべく多くのセミナーに参加させていただき評価する目を養いたいと思います。岩間先生、および島田療育センターのスタッフの皆さん、ありがとうございました。 |
島田療育センター2007年 第8回摂食・嚥下機能療法セミナー
平成20年3月13日(木)16:30〜 島田療育センター 厚生棟
演題 摂食・嚥下機能療法の実際 −ビデオによる評価と実技―
講師 昭和大学歯学部小児成育歯科学教室 岩間 一実 先生 |
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「飲み込む力は年々衰えてくる」ことをご存知ですか?
嚥下とは飲み込むこと、飲み込む機能が高齢になると衰えてきます。すると最悪のケースは誤嚥性肺炎といった病気にもなりかねません。そこで私たち歯科医ができることは何か? 患者さんを観察して自分の唾液を飲み込めるかどうかのチェックから水やプリンを使った診査方法、トレーニングやリハビリ、そして最終目標を学びました。中村先生、および八王子市保健所の皆さん、ありがとうございました。 |
平成19年度歯科保健研修会
平成20年2月29日(金)19:30〜 八王子市保健所 2F
演題 高齢者の摂食嚥下機能支援
講師 八王子歯科医会 副会長 地域歯科医療部担当 中村 篤 先生 |
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